診断
・検査の流れ
・簡易診断(簡易型ポリグラフ)
測定項目 | ・鼻口の呼吸フロー ・イビキ ・血中の酸素飽和度 ・脈拍 ・胸や腹の動き(呼吸努力) ・睡眠中の体位 |
※簡易型ポリグラフは自宅で検査できます。
・終夜睡眠ポリグラフィーPSG:Polysomnography
測定項目 | ・脳波(睡眠の深さ) ・眼電図(眼の動き) ・筋電図(顎や脚の筋肉の動き) ・心電図 ・鼻口の呼吸フロー ・イビキ ・血中の酸素飽和度 ・脈伯 ・胸や腹の動き(呼吸努力) ・睡眠中の体位 |
- 呼吸に関するパラメータ
- 口鼻気流air flow
- 気管音(いびき)
- 胸部呼吸(胸壁運動)
- 腹部呼吸(腹壁運動)
- 酸素飽和度
治療
1.経鼻的持続陽圧呼吸療法CPAP:Continuous Positive Airway Pressure
*睡眠時に閉塞し易い上気道を空気圧で押し拡げ、空気の通りを良くして、いびき・無呼吸を防ぎます。現在、中等症~重症SASではもっとも有効な治療法です。
適応:日本では無呼吸低呼吸指数(AHI)20回/時以上で自覚症状が強く、PSG上、睡眠の分断化、深睡眠著減などを認め、CPAPにより改善を得られる方が保険診療の適用となります。
資料提供:藤沢薬品工業(株)
2.歯科治療
口腔内装具OA:Oral Appliance
*口腔内装具すなわち下顎を前方に固定するマウスピースを作製し、上気道のスペースを拡げる治療法です。中等症以下の方に有効であり、2004年4月から保険適用と
なっています。
3.手術療法
<上咽頭>
レーザーによる口蓋垂形成術(LAUP:Laser Assisted Uvuloplasty)
アデノイド切除術
<中咽頭>
口蓋垂軟口蓋咽頭形成術(UPPP:Uvulopalatopharyngoplasty)
口蓋扁桃摘出術(Tonsillectomy)
<下咽頭>
舌根正中部切除術(MLG:midline laser glossectomy)
<鼻内>
鼻中隔彎曲矯正術
下鼻甲介切除術
鼻ポリープ(鼻茸)切除術
*手術は主に耳鼻科で扁桃肥大など明らかな原因のある方に対して行いますが、多くのSAS症例は肥満による咽頭全体の狭窄~閉塞が原因のため、手術の適応例はごく少数です。
PSG検査の流れ
- 初診
- 一度受診していただき、検査日を予約します。紹介状があれば持参してください。
また、ドックや検診の結果があれば持参してください。
- PSG(睡眠時無呼吸一泊検査)当日
- 夕食を済ませ、18時30分までに来院してください。
↓
シャワー後、20時ごろより検査のセンサーを取り付け、21時ごろより検査開始です。
↓
検査は翌朝6時に終了し、7時~8時には、退院でき、そのまま職場に直行可能です。
- 結果判明
- 約三週間後にPSGの結果が判明します。その結果に基づいて適切な治療方法をアドバイス致します。
- 診療費用
- PSG検査入院は健康保険適用となっており、自己負担分は、おおむね下記のようになっております。
◆この他、入院費用別途1,500円が必要となります。PSG入院 費用 1割負担 約4,500円 2割負担 約9,000円 3割負担 約13,500円